稲藁からつくる正月しめ縄飾り
― いつも食べているお米の稲わらでしめ縄飾りをつくってみたい。
花の仕事をしていると、お正月飾りは出来合いのしめ縄に水引や飾り物をつけてつくるのが主流。付ける飾りのチョイスや組み合わせでオリジナリティを出していくのが普通です。
もちろんそれも素敵なことですが、土台となるしめ縄も作れないかな…と思ったのがしめ縄飾りをつくるようになったきっかけ。
稲わらを提供してくれるお米農家さんとの出会いもあり、稲わらからつくるお正月飾りを2012年末から制作しています。
▶2018年しめ縄飾りのレッスン・ワークショップについてはこちら
お米農家さんとコラボ商品をつくる
しめ縄の素材は、わたしたちの毎日食べているお米の稲わら。
南房総でお米作りをしている「ほんまる農園」さんとの出会いが、micromのお正月飾り作りのスタートでした。
ほんまる農園さんは、田んぼの虫やいきものを大切にしながら、無農薬・減農薬でお米を生産しています。
南房総の自然や植物にとても詳しく、南房総の素材を使ってつくるお正月飾りを一緒に企画するようになりました。
しめ縄飾り用に手刈りで丁寧に刈り取ってくれる稲穂付きの稲わら。秋深くに里山で採れる木の実たち。市場では絶対手に入れることのできない、ワイルドで魅力的な素材たちをどう活かすか、micromの毎年の楽しみでもあります。
そんなしめ縄飾りは、お米や野菜を楽しみにしているお客様に届くように、ほんまる農園さんのオンラインショップから個数限定で販売しています。
みんなでつくってみよう!ワークショップの開催
できあがった綺麗なしめ縄飾りを買うのもいいですが、自分でつくったしめ縄飾りは愛着もひとしお。
来年も良い年になるように、願いをこめてしめ縄を綯っていきます。
2016年から、体験していただける場を少しずつ作っています。稲わらを広げるので多少散らかってもいい、広い場所が必要。(洋服も稲わらだらけになります!)
都内近郊で、場所を提供してもいいよ、というお申し出も歓迎です。
▶2018年のレッスン申し込みはこちら
食べること、つくることにつながりを
玄関に飾るしめ縄飾りは、歳神様をお迎えするためのもの。
その年に収穫した米の稲わらでつくるしめ縄を神様に奉納することで、収穫への感謝と来年の豊作を祈る気持ちもあったのではないでしょうか。
都会に住んでいると食べ物がつくられている現場を想像しにくいものですが、しめ縄飾りを通して、収穫への感謝、生かされてることへの感謝の気持ちを感じてもらえたらと思います。
micromではできるだけ、こだわりのお米をつくっている生産者さんと一緒に、商品制作やワークショップを開催したいと考えています。
2016年には、その年の新米でつくったおむすびをいただきながらのワークショップも開催しました。(▶関連記事)
うちのお米の稲わらでも是非!という生産者さんはぜひご連絡ください。